2021/01/19 03:16

おはようございます。#KENMAYA です。





今日は、わたしたちの液状研磨剤が普通の研磨剤と何が違うのか、
少し解説させてください。


1.液状研磨剤の粒子


そもそも研磨とは、表面を薄く削り取ることで、表面の凹凸を限りなくなだらかにすることであり、

基本的には研磨によって新たな傷はどうしても付くものなのです。

これを研磨傷、またはバフ傷などと呼び、

これを最終的に見えなくするところまで仕上げるのが研磨工程となっております。


弊社の液状研磨剤は、材料がシリカと酸化アルミナとありますが、
どちらも「粒子」を限りなく丸くしています。
これによって、研磨未経験の方でも力を入れすぎて深い研磨傷を作ってしまうことを防いでいます。

固形研磨剤の中には尖った粒子で構成されたものもあり、
この研磨剤は鉄鋼やステンレスといった固い金属を削り取るための用途として使われています。

(つまり、傷取りや磨くことよりも、溶接痕や切断面のバリ取りなどに用いられます。)


逆にこの「丸め」粒子は研磨対象に大きな傷を作ることなく、
歯磨き粉のように表層を薄皮を剥がすように入り込んで磨くことができます。

結果として、錆や水垢といった表面についた汚れは、落とせるだけの研磨力もありつつ、

光沢感も一緒に出せる自己完結型の研磨剤です。





2.他社研磨剤との違い


よく比較されるのが某社のピ○ールという製品なのですが、
こちらには少量の有機溶剤や灯油が含まれています。

つまり、市販の研磨剤のほとんどが、長期保存ができるよう安定剤や溶剤が含まれているのがほとんどです。

弊社の研磨剤はある意味ナマモノといっていいレベルで自然由来の素材だけで構成されております。

(その分、一度乾燥し固形化してしまうと使い物にならなくなってしまう、という難点はあります😩)

特に上記の"SLT-400"は、珪石(シリカ)を原料とし、

乳化のための油脂と水だけで構成されており、ほとんど「泥(ドロ)」といっていいものです。

さらにシリカは原材料自体が柔らかく、研磨によってさらに細かく砕けていくので、

磨き上げのプロはこれ一本で仕上げまで持っていけます。
(力の入れ具合で鏡面加工までいけちゃいます。)


3.環境負荷のできるだけ少ない研磨剤



弊社では、これまでもできる限り天然由来の素材での研磨剤開発に取り組んできましたが、

今後より一層、環境負荷の少ない研磨剤、SDGsに向けた製品開発に取り組んでいきたいと思っています。