2020/11/06 10:19

こんにちは。

#KENMAYA です。

本日よりNoteの記事をBASEのBLOGにも転載していくことにしました。
よろしくお願いいたします。

今日は「お見合いの日」ということらしいです。
現代では「婚活」と名前を変え、
一昔前であれば「出会い系」などと呼ばれ、それに絡んだトラブルや事件が多く、
反社会的とされてきたSNSも、
今や「マッチングアプリ」と名前を変え、広く認知されつつあります。

まぁ、正直なところ、何故わたしみたいな偏屈でオタ気質な根暗男が結婚することができたのか、
不思議でならないのですが、
妻に言わせると「初対面では全くビビっとこなかった」(泣)そうなので、
第一印象よりも中身で勝負できたのかなと自己分析(自画自賛)しておきます。

さて、今日はそんな「どう見ても結婚できそうになかった男」が、
いわゆる3K(きつい、汚い、危険)な現場仕事が好きな身の上話にお付き合いください。


1.新3K、6K


近年では、
旧3Kに(給料が安い、休暇が少ない、カッコ悪い)が加わり、6K、
女性に対して(きつい、きれい、気配り)が求められるという、
新3Kなるものまで登場しました。

わたしの本業である、研磨の仕事はまさに旧3Kの現場仕事であり、
いわゆる汚れ仕事です。
手は真っ黒になりますし、
研磨フューム(粉塵)はマスクをしていても、鼻や耳の中まで真っ黒になります。
また大型機械は安全装置がついているとはいえ、巻き込まれれば大怪我間違いなしです。

しかし、モノを作る上で、研磨を含む表面処理は美観はもちろん、
金属の切断面やバリによる怪我を防ぐ意味でも、重要な工程です。
わたしはそんな現場仕事に誇りを持っていました。


2.環境改善


わたしは、経営者であったときに、
時代に合った経営計画を立てることを優先事項としており、
現場の環境改善もそのひとつでした。

旧態然とした3Kのままで求人を出しても、
現場を見ただけでUターンされてしまう状態ではあってはならない、という思いもあり、
防塵装置や集塵装置のアップグレードや、電設改修、
労務管理、新人向けの業務フローのマニュアル化などに取り組んでいました。

しかし、現場主義だった創業社長からは、
「現場は社長自らが管理監督しなくてはならない。」という御触(おふれ)が出ており、
旧経営陣や現場監督たちは、わたしの方針と度々対立を引き起こしていました。

今思えば、下請け小規模事業の社長は、そこまで意識高くなくても良かったのかもしれません。
わたし自身、会社を今より大きくしてきちんと組織化されたクリーンな会社を目指していましたが、
志半ばであきらめざるを得ませんでした。


3.昨年からの受注減


昨年からの大幅な受注減により、
会社の繰越利益を設備投資や隣地買収に回していたわたしは、一気に苦境に立たされました。
「あの時設備投資をしてさえいなければ…」
何度もこう思い、次第にわたしがやってきた全てが水泡に帰すような感覚に陥り、
現場に出ても白い目で見られるような気がして、現場に出るのが辛くなってきました。

そこに経営陣からの
「もっとキャッシュがあれば…」、「自分だったら設備投資はしなかった」という言葉で、
わたしは「あぁ、もう居場所もないし、同志もどこにもいない」と感じ、
そこから全く意欲を失ってしまい、代表を辞任し会社からも去るつもりで、
現場のことなどどうでもよくなっていました。

うつと診断をされたのはちょうどその頃です。


4.SNSからのライター業を目指してみる


そこからわたしは、何人からかアドバイスを受け、とりあえずSNSを有効活用してみようと思いたち、TwitterやNoteを始めることにしました。

はじめは、ライターとしての仕事が入ってくればいいな、程度で、
お小遣い稼ぎ程度のライティングを目標としていました。(失職の可能性も大いにあったので。)

しかし、SNSを続けていく中で、お仕事の依頼は何回か引き受けたのですが、
どうにも表記ルールの規定やWordPressでの納品など、勉強しなくてはならないことが多く、
何回かは仕事としてこなしましたが、
正直クライアントの評価もそこまで良くはなく、
どうにもライターにも向いてない、というのが分かってきました。

要するに好き勝手に書かせてください。というワガママです。

まぁ、当たり前ですが、そんなんじゃ案件も出せないですよね。
完全に社会不適合者です。


5.スモールビジネスとしての物販


そんなこんなしている内に、本格的に会社の売上が危険水域にまで落ち込みだしました。
仕入れ先も苦しい状況に入っていたので、少しでも助力になればと思い、
小さな物販からはじめようと、BASEで商品を並べるだけ並べてみました。

当然何の反応もなく、
当初「販促のためにインフルエンサーの力を借りる」というマーケティング戦略を立てていたのですが、「いや待てよ?ワンチャン自分たちでインフルエンサーになれるんじゃないか」説を思いつき、
YouTubeをはじめてみました。

まぁ、これが伸びないこと伸びないことw
まるで自分たちの動画は実際はYouTubeに流れてないんじゃないか、
と思うほどに視聴回数もチャンネル登録者数も伸びません。
正直YouTubeを甘く見ていました。
わたし自身が工作系の動画をよく見るので、
そういった動画の需要は高い、と思い込んでいたのです。

原点に立ち返り、チャンネル登録者数の多い方に製品紹介依頼をしたり、
Twitterでも相互フォロー企画に積極的に参加し、
フォロワー数を伸ばし認知度を少しでも高める努力をはじめました。


6.現在に至るまで


現在、なぜかこんなわたしにも、ご依頼を頂くことや、
SNSで知り合った方から協業のご提案を頂くこと、
それにわたし自身が新しい価値創造の可能性やビジネスのアイデアが沸くようになり、
こちらからお声をかけさせて頂く機会が増えてきました。
まだ播種の段階に過ぎませんが、色々歯車が噛み合ってきたようなそんな気がしています。

さらに今までなんとなくプラスになってればいいや…としか考えていなかった投資についても、
証券会社の言いなりやオススメではなく、
自分で積極的に成長産業に投資し、実際にベネフィットを得ていることについても、
少しですが、自信に繋がっています。

妻は「何か持ってる人だと思う」とわたしのことを評価してくれているのですが、
わたしは決してそんなことなく、普通より下の脳みその、ボンクラだと思っています。
でもボンクラなりにできることをどんどんやってみる、
という精神だけは負けず劣らずあると自覚しています。

それで、紆余曲折ありながらも、
やっぱりモノづくりの現場に関わっていたい。という思いは変わらずあって、
工業系にとどまらず、農業や食品加工にも最近興味が湧いてきて、
プログレッシブなプロジェクトをどんどん提案しています。
一緒にやりたい!って言ってくれる人がいなければ、
自分でやります!


やっぱりなんか動いてた方が精神衛生上いいみたい(笑)


ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
TwitterやYoutubeもやってますので、よければフォロー、チャンネル登録よろしくお願いいたします。